2019年の土曜の丑の日は7月27日でしたが、近くのスーパーやコンビニなどでもうなぎの蒲焼やお弁当を見かけたのではないでしょうか?
ただ、うなぎの旬は夏ではなく、天然のうなぎであれば秋〜冬ころに脂が乗りますが、市場に出回っているものの多くは輸入・養殖物なので年間を通して美味しく食べることが可能です。
そんな1年中食べられるうなぎですが、やはり値段がネックでなかなか食べられないという人も多いと思います。
株式会社プラネットが実施した「うなぎに関する意識調査」(2018)によれば、年に1回以上うなぎを食べると回答した人はおよそ6割ほどでした。
つまり、4割の人は年に1回もうなぎを食べていないということ。
もちろん、「あまり好きではない」という人もいるとは思いますが、もっと手軽にうなぎを楽しむことはできないのでしょうか?
そう思っている方のために、この記事ではうなぎの代替品候補になる食材・食品を3種類食べ比べた結果をお届けしたいと思います。
うなぎの値段ってどのくらい?
「うなぎ=高級」というイメージがありますが、だいたいどのくらいの価格なのでしょうか?
現在、日本で出回っているうなぎの多くはニホンウナギの輸入物だそうで、日本産のほか、中国産、台湾産のものがあります。
少し前までは、中国産は安いが美味しくないというイメージがありましたが、現在はそのようなことはないです。
産地 | 価格(1kgあたり) |
中国 | 6,000円 |
日本 | 5,500円 |
台湾 | 5,200円 |
※ 2019年の目安価格です。
流通段階の価格ですが、シラスウナギの価格が高騰しているということもあり、数年前と比べると手が出しにくい状況になっています。
ただ、加工品として輸入されるものは、ニホンウナギではなくアメリカウナギが使用されることが多いため、上記表の値段よりも安く食べることも可能です。
ちなみに、牛丼チェーンであれば、以下のように手頃な価格でウナギを楽しむことも可能。
吉野家 鰻重(1枚盛) | 850円(税込) |
すき家 うな丼(並盛り) | 790円(税込) |
松屋 うな丼(並盛り) | 830円(税込) |
なか卯 うな重 | 850円(税込) |
※ 吉野家ではジャポニカ種(ニホンウナギ)を使用しているとのことでした。他チェーンについて、気になる方は各自、ご確認をお願いします。
※ 2019年7月31日時点の各社公式サイトでの表示価格です。
以上のように牛丼チェーン店であれば1,000円を切る値段でウナギを食べることができます。
安いとはいっても、頻繁に食べるのはちょっと難しい値段ですね。
そんなときにおすすめなのが、スーパーでも簡単に手に入るウナギの代用品!
アナゴやイワシの蒲焼きなどは以前から販売されていましたが、近年、ウナギの価格高騰を受け、より手頃な価格の商品が多数登場しています。
今回試してみたウナギの代替品(代用品)3種
スーパーやコンビニなどをかけずり回って探し出したうなぎの代替品は次の3種!(「少なっ」とは言わないでください笑)
- 鮭ハラスの蒲焼き
- 豚肉の蒲焼き
- 魚のすり身
魚のすり身に関しては、以前の購入したことがあった一正(いちまさ)が販売する「うな次郎」です。
販売開始時には様々なメディアで取り上げられていたため、知っている人も多いのではないでしょうか?
それでは、実際に食べ比べてみた感想をどうぞ!
鮭ハラスの蒲焼き
個人的にうなぎ代替品の本命だと思っている「鮭ハラスの蒲焼き」。
様々なスーパーなどで販売されているそうですが、私が購入したものは645円(税込)でした。
ウナギと比べるとかなり安価ではありますが、「安いっ!」とまでは言えないのがネックですね。
肝心な味はというと・・・
かなり美味しい!
身も柔らかいですし、ハラスなので脂乗りも良いです。
ただし、うなぎと間違えるかというと、やはり鮭は鮭。
どうしても身のほぐれ方などはうなぎとは違うので、代替品にはなるものの、「うなぎを食べたー」という感じは薄いでしょう。
それでも、私の舌だと十分なレベル!というか、付属の蒲焼きのタレのおかげでかなり騙されている感じもあるかもしれません。
リピートあるかなっていう気持ちもあるものの、あと数百円出せば、牛丼チェーン店で本当のウナギを食べられるのが迷うところです。
炭火焼仕上げ豚ばら肉蒲焼
イオン系列のスーパー まいばすけっとで購入した「炭火焼仕上げ豚ばら肉蒲焼き」。
429円(税込)で購入です。
勝手に豚の角煮みたいなイメージを抱いていたのですが、個人的にはちょっと残念でした。
タレがついているので蒲焼き風にはなるものの、豚肉なので、うなぎを食べたい人にとってはまったく代用品にはなりません。(当たり前ですね笑)
比較的、固めで噛みごたえのある感じなので、柔らかな豚の角煮といった感じもないです。
味自体は美味しいのですが、うなぎや豚の角煮のイメージで購入してしまうと、ギャップにやられてしまうでしょう。
魚のすり身(うな次郎)
見たや食感の近さでいえば、おすすめなのが「うな次郎」。
購入価格は321円(税込)なので、今回の3商品の中でもっとも低価格です。
特に見た目に関しては表面だけでなく、皮面も細かく再現されているため、見分ける自信ありもはん。
ただ、断面を見るとすり身っぽさ?が出ているのが分かります。
すり身だからか、本物のうなぎと比べると身が柔らかすぎる感じはするものの、総合的なうなぎ感はもっとも高いと思います。
今回購入したのは小さめのパックですが、一正のホームページを見ると一尾サイズや、鰻巻き風などバリエーションも豊かなようです。
あまり訴求ポイントにはならないかもしれませんが、鮭ハラスと比べると魚の生臭さが少ないのも特徴です。
ウナギの代替品3種を食べ比べた結果のまとめ
3種類のうなぎ代替品を食べ比べましたが、私の感想をまとめると次の通りです。
「また食べたい!」と思ったのは「鮭ハラスの蒲焼き」。
「ほぼうなぎ」なのは「うな次郎」。
同じ鮭ハラスや魚のすり身でも様々な商品があるでしょうし、今後、新たなうなぎ代替品の誕生も予想されます。
また、新しいものを見つけた時点で記事を更新しようと思うので、皆さんも色々とチャレンジしてみてはいかがでしょうか?