「カクテルパーティ」と言われても、日本人の多くはイメージできませんよね?
私もカクテルパーティに馴染みはないのですが、立食スタイルのパーティだと考えていただければOKです。
立食パーティのような大勢の男女が集まった会場にいると、喧騒の中でも周りの話し声が耳に入ってくることがあります。
鮮明に聞き取れるわけでなくても、単語だけが耳に飛び込んでくるのです。
カクテルパーティ効果(現象)とは何?
立食パーティのような騒がしいシチュエーションでも、自分が興味や関心がある言葉は聞き取れてしまう、このような現象をカクテルパーティ効果と言います。
心理学者であるコリン・チェリーによって1953年に提唱され、カクテルパーティ現象とも言います。
カクテルパーティ効果は心理学の用語では、選択的注意と言います。
選択的注意とは、たくさんある情報から、自分との関連が強い情報を好んで選択することです。
カクテルパーティ効果と聞き耳を立てるのは違う?
カクテルパーティ効果は、意識的に何かを聞き取ろうとしていなくても発揮されます。
つまり、聞き耳を立てているわけじゃなくても、周りの会話が耳に入ってくるのです。
では、カクテルパーティ効果で聞こえてくる言葉はどのような単語なのでしょうか?
喧騒の中でも名前や出身地は聞き取れる?
立食パーティのような騒がしい中でも、自分に関係のある単語は耳に入ってきます。
例えば、自分の名前などです。
何の話をしているかは分からなくても、自分の名前だけは聞こえてきます。
その他にも、自分の出身地など自分との関連が深いことがらにもカクテルパーティ効果は働きます。
その場合、「東京」などではなく、「青森」、「沖縄」などの方がカクテルパーティ効果が強く働くのです。
自分と同郷の人に対しては親近感を抱きやすいのですが、沖縄に住んでいれば沖縄出身の人は珍しくありません。
東京などの故郷から離れた地だからこそ、自分と同郷であるという共通点に反応しやすいのです。
カクテルパーティ効果は恋愛にも応用可能?
カクテルパーティ効果は、恋愛の駆け引きにも応用ができます。
立食パーティじゃなくても、気になる異性が近くにいるシチュエーションであれば構いません。
少し離れた場所に気になる異性がいる状態で、その人の名前を会話の中で出してみましょう。
聞こえないような距離や声の大きさだと意味がないので、何を話しているのかは分からないけど、ギリギリ単語だけが聞こえるくらいが理想です。
自分のことを話していると思うと、相手は勝手に自分のことを意識してくれます。
カクテルパーティ効果が逆効果になる場合もある?
カクテルパーティ効果を実践する上で注意が必要なのは、自分の悪口を言われているのではないかと勘違いされるケースもある、ということです。
すでに気になる異性との仲が良ければ問題ありません。
しかし、まだお互いのことをよく知らない状態だと、もしかしたら陰口を言われているのではないかと心配になってしまうこともあります。
自分の名前だけしか聞こえないと、勝手にネガティブな想像をしてしまう人もいるのです。
カクテルパーティ効果を狙う時は、相手の性格や、自分との関係性も考えましょう。