出会い系サイト規制法とは?マッチングアプリに関わる法律

サクラダ

檜垣さん、出会い系サイト規制法って「マッチングアプリ」も対象になるんですか?
檜垣

出会い系サイト規制法って言っても、マッチングアプリ、婚活アプリ、恋活アプリ、どれも対象になる可能性はあるよ。

正式名称は、「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」と言って、この法律の中で出会い系サイトについての定義もあるんだよ。
つまり、呼び方に関係なく、この定義に当てはまる場合には対象になるんだよ。

サクラダ

出会い系サイトの定義まであるんですね!

マッチングアプリを利用する人たちが知っておいたほうが良いこともあるんですか?

檜垣

基本的には、サービスを運営する企業や個人に対してのルールなんだけど、ユーザーがしてはいけないことについても触れられているから、そのあたりは知っておいた方が良いかもね。

ただ、マッチングアプリとか、出会い系サイトの利用規約を確認しておけばOKだね。

もう少し詳しく「出会い系サイト規制法」について説明していくね。

出会い系サイト規制法とは何?

出会い系サイト規制法(正式名称:インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律)は、2003年に施行された児童を出会い系サイトを通した犯罪から守ることを目的とした法律です。

2008年には、内容が改正され、施行されています。

法律の中では、規制の対象となる出会い系サイトの定義などについて明記されています。

法律による出会い系サイトの定義とは?

出会い系サイト規制法と呼ばれていますが、いわゆる出会い系サイトに規制対象が限定されるわけではありません。
そのため、マッチングアプリや婚活アプリとして認識されている場合であっても規制対象となる可能性はあります。

また、SNSであっても出会い系サイトのような実態があり、運営側がその事実を知った上で対応をしていなかった場合には「出会い系サイト」とみなされるケースもあります。

法律的には、「インターネット異性紹介業者」といい、次の条件をすべて満たす場合に出会い系サイトとなります。

  1. 面識のない異性との交際を希望する者(異性交際希望者といいます。)の求めに応じて、その者の異性交際に関する情報をインターネット上の電子掲示板に掲載するサービスを提供していること。
  2. 異性交際希望者の異性交際に関する情報を公衆が閲覧できるサービスであること。
  3. インターネット上の電子掲示板に掲載された情報を閲覧した異性交際希望者が、その情報を掲載した異性交際希望者と電子メール等を利用して相互に連絡することができるようにするサービスであること。
  4. 有償、無償を問わず、これらのサービスを反復継続して提供していること。

出会い系サイト規制法での児童は何歳まで?

児童を出会い系サイトでのトラブルや犯罪から守るのが法律の目的ですが、この「児童」とは何歳までのことをいうのでしょうか?

この法律での児童とは「18歳未満の男女」を指します。
そのため、18歳未満の場合には法律によって出会い系サイトの利用が禁止されていると言うことになります。

ただ、サービスによっては利用できる年齢が19歳以上となっているケースもあるので、利用規約を確認する必要があります。

出会い系サイトの運営は届け出が必要

また、出会い系サイトを運営する場合には公安委員会へ届け出を出さなければいけません。

これは運営者が企業であっても、個人であっても変わりありません。
この届け出をしている企業、サービスであれば、運営会社の概要などに「受理番号」が記載されていることがほとんどです。

ただ「届け出をしているサービスなら安心」と考えてはいけません。
もちろん、届け出なしで出会い系サイトを運営するのは法律に違反するので、そのようなサービスを利用することは危険です。

「届け出」とは、運営者が決められた書類を準備し、その書類の提出、提出先への到達までで完了します。

不備や届け出を拒否するような理由がなければ、出会い系サイトを運営できるので、「許可・認可」ではないのです。

出会い系サイト規制法で運営側に義務付けられた内容

法律でサービスを運営する側に義務付けられているのが、18歳未満が利用できないようにすることです。

そのために、ユーザーから本人確認書類の提出を受けて年齢を確認する、本人名義のクレジットカードなどによる確認などが必要になります。

また、不適切な投稿などがあった場合には運営側は対応をする必要があり、出会い系サイト規制法には運営側が違反した場合の罰則についても記載されています。

出会い系サイト規制法でユーザーに求められること

出会い系サイト規制法は、サービスを運営する企業が知っておくべき内容が多いですが、サービスを利用するユーザーの禁止事項についても書かれています。

  • 18歳未満の相手との交際を求めるような書き込み
  • 18歳未満の相手との交際希望者を求めるような書き込み
  • 18歳未満の利用

18歳未満が利用できないようにするのは企業の義務ですが、ユーザーも児童との交際を求めるような内容、児童との交際希望者を求めるような内容の書き込みは禁止されています。

また、18歳未満の利用についても同様に禁止されているのです。

出会い系サイト規制法はマッチングアプリも対象?のまとめ

出会い系サイト規制法でが、マッチングアプリも規制の対象となる可能性があります。

出会い系サイト規制法では「インターネット異性紹介業者」という言葉を使っており、同法律内での定義に当てはまるかどうかが判断のポイントになります。

インターネット異性紹介事業をするには届け出必要であり、マッチングアプリでも運営企業の概要を確認すると届け出の受理番号が記載されていることがあります。

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